ことの成り行き 05月14日
05月14日は、鎮静を漸減させていき、それでもてんかん発作が起こらないようであれば抜管(人工呼吸器の管を抜くこと)をする方針であることは先日から聞いておりました。
抜管できれば、とりあえず一つの山を超えるのかなと私と妻は考えておりました。
事実、抜管できれば、いまは大部屋で看護士さんの24 時間管理であったところが、個室への移動となり妻が付き添いできるようになります。
お昼くらいにいぶき君はどうやら自分で管を抜いたらしく、その後も安定していたため、妻は病院に呼ばれ、個室管理でいぶき君の付き添いとなりました。私と妻はその話を聞いた時、一山超えたものだと思い抱きしめあって喜びました。妻もるんるんな気持ちでしばらく病院に泊まりにとなるため、その準備をしておりました。
しかし、その後、鎮静も終了したのにいぶき君の焦点は妻と会うことはなく、
また顔面のピク付き、口腔からの泡が出現し始めました。
私は終了した鎮静剤がまだきれていないだろうとやや楽観視しておりました。
鎮静材はプレセデックスとミダゾラムでした。
しかし、状態が不安定のため再度、CTが実施されました。
その後、私も病院へ呼ばれて説明を妻と受けました。
先日にとったCTに比べて右の頭頂葉と後頭葉に低吸収域が広がっているとのことでした。
低吸収域とは脳へのダメージらしいのです。
また脳も浮腫んでいるためその治療も必要とお話しいただきました。
低吸収域の範囲は結構広く、生命を脅かす可能性(死亡のこと)もあり、またそうでなかったとしても後遺症が残る可能性は極めて高いとのことでした。正常な知能曲線を示すカーブは期待できないであろうし、ベッド、車椅子の生活になるかもしれないとも御指摘いただきました。いぶき君は再度大部屋での管理となり妻は自宅待機となりました